"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室

オープンにあたって


はじめに
 日本の「アイドル」の歴史は、昭和40年代後半、天地真理さんのデビューから始まったと言われていますが、その後、麻丘めぐみさん、アグネスチャンさんを経、桜田淳子さんによって「アイドル」のイメージが完成し、日本に定着したといえましょう。

 今や「ママドル」の松田聖子さんも、デビュー当時は、「桜田淳子の妹分」として、彼女の出演番組にパッケージ出演する等、ありとあらゆる「桜田淳子のコネクション」を利用して、名前と顔とイメージを売り込んでいたものでした。

 しかし、自ら処女であることを公言し、いつも肩に力が入っているように見え、優等生過ぎる発言を連発し、マスコミに対しても攻撃的であった彼女に対して、世間は、『わざとらしい』の一言で切り捨て、マスコミもまた、それをあおるようにバッシング記事で報いるようになりました。

 当時私も、彼女が「東京のある会に出席して、『婚前交渉反対、若者に純潔教育を』という内容の講演をしてきました」と自慢そうに語っていた記事や、芸能界に詳しいやくざの話として、「いつも彼女をガードしているお姉さんが、実はやくざも怖がって近づかないような反共団体の幹部なんだよ」というような記事を読んだことがあります。
(私は、彼女のある種反動的で、時代錯誤的な発言からして、きっと右翼系の団体なのだとばかり思っていたのですが ^^;)

 今から思えば、それは『統一協会』系団体主催の集会であり、お姉さんは『統一協会』の幹部だったわけですが、私だけでなく、当時の世間はそんなことを知る筈もなく、芸能マスコミも知ってか知らずか、「山口百恵はプロダクションの意向に逆らい、本音で生きる人間」であるのに対して、「桜田淳子はプロダクションの言いなりに動く人形」という単純図式化をはかり、揶揄した文章ばかり載せていた印象があります。

 私自身、彼女を、『清純派アイドル・桜田淳子』を一生懸命演じている健気な娘なのだという目で見ていました。
 しかし、「芸能界の超エリート優等生・桜田淳子」が、実はプロデューサーやディレクターに対しても堂々と意見を言う「硬骨の一言居士」、悪く言えば「芸能界の隠れた問題児」であることを、作詞家・阿久悠氏と脚本家・倉本聡氏との対談や、ライバル・山口百恵さんが引退直前に淳子さんと対談した際の「自分の意見を言うようになり、そのためのプロジェクトを作ったのに、それでも周囲の圧力はすごかった。
淳子ちゃんはずっとこれと闘ってきたんだと思うと、淳子ちゃんの偉さがわかった。
」というような発言で、私は知りましたが、世間一般にはほとんど伝わっていなかったように思います。

 阿久悠氏が見たところ「山口百恵よりも、誰よりも真面目で、勉強熱心な努力家だけれども、同時に誰よりも自分の意見を主張してきたのが桜田淳子」であるにも関わらず、自分を「プロダクションの操り人形」扱いし、同じく阿久悠氏が見たところ「スタッフに対して、決してノーを言わなかったのが山口百恵」であったにも関わらず、そんなライバルを「本音で生きるヒロイン」扱いをしてもてはやすマスコミや、それに追随する世間に対し、不信感を持つようになり、芸能界で孤立感を深めた彼女が、自分のカラに閉じこもるようになり、心の安らぎを、信仰に求めていったとしても、決して不思議なことではなかったと思います。

 こうして、アイドルから女優へと転身していき、世間的には少し地味ではあっても、映画・テレビ・舞台、そのすべてに素晴らしい実績を残す希有な演技派女優となっていた彼女が、再び世間から注目を浴びたのは、残念ながら仕事とは全く関係のない、『統一協会』の合同結婚式に参加を表明した時でした。

 しかし、その時、スターの座を捨て、教祖の命ずるままに、見ず知らずの人と結婚し、子供を産み、信仰の道をひたすら歩む現在の彼女の姿を、一体誰が予測したでしょう。

 以前、彼女は、「自分は、修道女のような生活をしているのに、芸能界にいるばかりに、私がそんな生活をしているとは誰も思わないのが口惜しい」というニュアンスの発言をしていましたが、芸能界を出ることによってしか、これまでの建前的発言(「芸能界に執着していない」、「結婚したら、主婦一本でやる」、「結婚は紹介か見合いで」、「神様の存在を信じている」、「宗教性のある人が好き」等)が本音だったことを証明する方法がなかったのは、可哀想といえば可哀想な話です。

 私は、彼女の発言の節々から、もしかしてクリスチャンなのではと思っていたのですが、そして、それが普通のキリスト教であったなら、彼女のこれまでの発言もリアリティが出て、世間にも受け入れられていたと思いますが、霊感商法などいろいろと問題の多い『統一協会』であるがゆえに公言はできず、彼女の発言はますます空転し、いつしか迷路に入り混んでしまったのでした。

 『統一協会』員であるがゆえに、芸能界復帰がままならないことは、ある意味では自分がまいた種であり、仕方がないことなのかもしれませんし、たとえ復帰したとしても、ハイエナのようなマスコミがまた群がってやって来るのは必至です。

 彼女が、芸能界に復帰できるかどうか、今後どうなっていくかは、神様だけがご存知の話ですが、彼女にとっては、今のままの方が幸せではないのかなと正直なところ私は思っています。

 もっとも、芸能レポーターたちに、「(合同結婚式で、)自分たちが、他の一般の信者に比べて、特別扱いされていると思いませんか」と批判的な質問をされたときにも、「そうは思いません。
それは立場が違うだけだと思います。
前に出されることが、特別扱い(優遇)されているのか、(辛い)責任を負わされているのか、幸せなのか、不幸なのか、人間にはわからないことでしょう」と、最初から聞く耳を持たない相手とわかっているのに、真剣に、ムキなって、芸能人とも思えぬ宗教的な発言をしてしまう彼女のことですから、理解されようとされまいと、自分が信ずる道ならば、あえてイバラの道でも進んでいく可能性はあると見ています。

 かってシンガーソングライター三上寛氏と対談した際に、対談の最後に出た氏の「やっぱり優等生ですね」という発言に傷つき、「私は優等生じゃありません。
優等生じゃないから一生懸命努力するしかないんです」と泣いて帰った後に、当時アイドルとしては信じられないことですが、対談に同席していなかったマネージャーが飛んでやってきて言ったそうです。

 (対談やインタビューで)こういうことはたびたびあり、どうせあなたの言うことなんか誰もまともに聞くつもりはないんだから、そんなにムキになって答えなくてもいいのよと言っても、何事にも真剣になる子でいっこうに改まらず、それならせめて、プロダクションが言わせていると思われないように、自分たちは同席しないようにしているのだと。
 また自分たちスタッフでも信じられないようなことを言うけれど、彼女をいじって彼女の魅力が薄れることを恐れているから、自分たちは心配しながらも、彼女を見守り、フォローしていくしかないのだと。

 この対談の時から、合同結婚式の時まで、恐らく10年以上の月日が流れていた筈なのに、彼女は何も変わっていませんでした!  このことが何よりも驚きであり、彼女の頑固さと、それにつきあったサンミュージックの懐の深さに呆れつつ感心したものでした。

 こんなに彼女のことを理解し、愛情をもって育ててくれたサンミュージックという会社は、人情味あふれた素晴らしい会社だと、私は今でも思っていますし、相沢社長が雑誌に書いた手記も、とても愛情に満ちたものでした。
 それに対して、淳子さんがとった態度は、売り言葉に買い言葉的であったにせよ、感心できないものでした。
 それは、淳子ウォッチャー歴の長い私にとっても、初めてのことであり、信じられないことでもありました。
 私は、淳子さんが、お世話になった相沢社長には、復帰するしないに関係なく、人間として、信仰者として、深く詫びを入れてほしいと心底願っています。
 全くよけいなお世話なのですが(^^;)

 以上のように、『統一協会』の問題はあるにせよ、今のところ問題なのは、彼女に対する評価が、その実績に比べてあまりに低すぎるということです。

 その証拠に、彼女のファンが開いたホームページを私はまだ見たことがありませんし、インターネット上に出回っている彼女の画像も20〜30枚といったところで、ほぼ同年代の岡田奈々さんや大場久美子さんらと比べるまでもなく、少なすぎる現状です。

 昔から、「隠れ淳子ファン」という言葉があるくらい、彼女のファンはシャイだったし、今の状況では尚更、ファンであったことを公言しづらいというのも仕方のないことかもしれませんが、彼女のこれまでの実績が不当に低く評価されるのはやはり納得がいきませんし、理不尽のような気がします。

 こうした現状を鑑み、彼女のこれまでの仕事を見直し、その実績を正当に評価しながら、その足跡を記録として残すことを目的に、この資料館を開くことにしました。

 念のために書いておきますが、私及びこのホームページは、『統一協会』とは関係ありません。
(私の『統一協会』に対するスタンスを詳しく知りたい方は、ここをクリックして下さい。

 「傷つき、凍りついた心をいやし、とぎほぐすには、すべてをありのままに受け入れる優しく寛大な心と、温かい眼が必要であり、あとは誠心誠意祈ることしかない」と語る友人のクリスチャンのアドバイスを受け、芸能通の友人の協力も得ながら、彼女がこれまでどのような仕事をしてきたのか、世間にどのようなアピールをしてきたのか、マスコミはそのときどのように報じてきたのか、友人・知人・評論家たちは何を語ってきたのか、調べて行きたいと思います。

 出来るだけ、資料に基づきながら運営していきたいと思っていますが、手にある資料だけではいかんともしがたいので、関係者の皆様を初めとして、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

(1998.09.17 管理人:安出 泉)

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