"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室


管理人の『マスコミ報道講座』



 管理人は、マスコミに騙されないように、次のように報道の見方をしています。

   
1.報道をした記者名が明らかになっているか確認し、署名記事報道でない場合は、用心する必要があります。

 記者名が明らかになっていても、何を目的とした記事か、よく見極めることが必要です。
 報道されている内容のうち、どれが事実で確定情報で、どれが記者の見通しや個人的見解かを考えながら読んでいます。


2.報道に出てくる対象人物の行動によって、社会的にどんな被害が生じたのか、それが法律的な問題なのか、道徳・倫理的な問題なのかを考えながら見ます。

 芸能人の恋愛問題や夫婦の離婚問題は、たとえ不倫スキャンダルであろうと、犯罪に関係していない限り、基本的にはプライバシーの問題です。
 それを殊更大きく取り上げようとすることは明らかにプライバシーの侵害であり、社会正義よりも売上げや視聴率を重視した方針をとっている、そうしたメディアの姿勢の方が問題という意識で見れば、違った見え方がしてきます。
 レポーターの梨本勝氏が酒の席で一緒になった女優との一夜の過ちを自ら語ったようですが、私はこのことをプライバシーの問題として受け止め、殊更それを追求するつもりはありません。
 しかし、これから彼が、芸能人に対して、道徳的・倫理的な発言をしたときには、抗議の電話やFAXをテレビ局に送ってもいいかなとは思っています。


3.マスコミの役目は、弱者の権利を保護し、強い立場の人間が権力を不正に行使していないか、不正なことをしていないかをチェックする機能を果たすことにあり、その役目を果している報道かという意識で見ています。
 
 弱い立場の人物を攻撃バッシングしているマスコミをたしなめ、正しい方向にもっていけるのは、我々読者であり視聴者だけという意識を忘れてはなりません。

   
4.記事の情報源が明らかになっているかどうかを確認し、特定されていない場合には、取材が実際に行われたかどうか疑いながら見ます。

 取材した日時や、取材した相手、情報源が、「関係者」、「情報通」などと曖昧であった場合は特に、記者が、勝手に噂を捏造したり、噂を基に自分で作文している可能性も考慮する必要があります。
 情報源の氏名が明らかになっている場合は、情報を提供した人間の事情を鑑み、対象人物と敵対していたり、恨みを持っている可能性のある場合は、その情報を鵜呑みにしないことです。

 和泉元彌に関する一連の騒動は、宗家にクーデターを起こした職分会側の言い分を一方的に、そのまま鵜呑みしたマスコミがことを大きくしたという、淳子さんのときと極めて状況が似ています。
 伝統芸能の世界に、多数決の論理を持ち出し、弟子の数の方が多いから宗家は我々弟子たちで決めるなどというナンセンスな話を、感心して聞くレポーターたちの方がどうかしているのです。
 歌舞伎、相撲、落語、講談、日舞、華道、茶道など、古典芸能や伝統社会に生きる弟子たちが師匠、親方、家元、宗家を決めるなどという話を聞いたこともありませんし、そんな権利があるはずがないのです。
  そんなことは取材してみればすぐわかることなのに、テレビのレポーターたちにはそれがわかりませんし、わかる気など最初からないのです。
 対象者人物と情報提供者の関係などが記事の中で触れられており、情報の信憑性に対して記者自身が分析した痕跡がなければまず疑っておいて間違いありません。


5.掲載されている写真が友好的な雰囲気で撮られたものかどうかで記事の本質を判断します。

 遠くから対象人物が隠し撮りされた写真が掲載されている記事は、明らかに、プライバシーを侵害し、肖像権を侵害しています。
 緊急を要する犯罪の疑いがある場合を除いては、こうした行動は憲法で禁じられており、日本国民として容認してはならないのです。

   
6.情報暴露によって、対象人物が明らかにダメージを負ったのに比べ、暴露した側の名が非公開であったり、安全な立場にいる場合にはまず疑う必要があります。

 最近芸能人と関係したという女性の記事が出て、芸能人が一方的に責められていますが、馬鹿な話です。
 暴露した人間の名前と顔が明らかになって初めて、その発言の裏づけが取れるのであり、なおかつその人物が、「かつては仲の良かった人間を裏切り、マスコミに売った裏切り者であり、最低の人間」であるという評価と引き換えなしで信じることなど出来る筈がないのです。
 かつて横山ノック元大阪府知事をセクハラで訴えた選挙ウグイス嬢のことを、作家の曽野綾子さんが、「旧約聖書においては、町の中で女がレイプされたら、レイプした男とレイプされた女性は死刑と定められています。それは何とか阻止できる機会があったのにそれをしなかった罪です。それに対して、山の中でレイプされたら、レイプした男だけ死刑で、女は声を出そうがどうしようもなかったであろうことを認め、無罪と規定されています。人の沢山いた自動車の中で、やめて下さいと声を出すのが大人の知恵というものであり、それが出来ない大人がいるなんて信じられない話です」と批判したら、女性を支援する会から、「どうしてノックをかばうのか」、「どうして女性の味方をしないのか」と抗議されたそうです。
 それに対する曽野さんの返事が、「私は、ノックさんの顔は知っていますが、あんな下品な人を大阪府知事にした人たちを訴えた方がよほどいいのではないかと思っているくらいで、かばう気などありません。女の人にいたっては、その名前も顔も知りません。名前も顔も知らない見ず知らずの人を、どうして信じることができるのですか。世界中どこにいっても、そんな常識はありません」というようなものでした。
 私の言いたいことはすべてそれにつきます。

   
7.噂にも、定説になっていくものと、一過性ですぐ消滅するものの2種類あり、そのどちらかを時間をかけて見極めることも必要です。

 その報道によって利益を得る者がいないかを考え、もし存在する場合には、その人物サイドが流した噂や情報である可能性も視野に入れながら見ることにしています。

 以上、マスコミに騙されない為の、管理人の「『マスコミ報道講座』でした。

  

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