"My Pure Lady" Junko Sakurada

桜田淳子出演 舞台評

「細雪」(東京宝塚劇場)昭和63年5月公演

 

パンフレットより

細雪(東京宝塚劇場)

この大物候補女優が、本当の大物に成長してゆくのを、ぼくはいつも楽しみに観ている。

 

石崎勝久

こいさん≠フ桜田淳子は昨春、昭和61年度の芸術選奨文部大臣新人賞の栄えの受賞者になった。

 文化庁の出している「芸術選奨一覧」の彼女の授賞理由に、こうある。

 「ミュージカル『アニーよ銃をとれ』の演技は、優れた女優としての地位を確実に獲得したといえる。また『エドの舞踏会』『十二夜』でもその実力が開花し、今後がいよいよ期待される」。

 期待通りに彼女はテレビ『独眼竜政宗』や映画で大活躍、いよいよ実力発揮していったことは御存知の通りだ。

 もともとはしコード大賞最優秀新人賞をとったほどの歌手なのだが、根っからの芝居好きが女優へのコースを選ばせた。

 昭和53年の初舞台『おはん長右衛門』の好演が芸術祭審査で話題になり、二本目の舞台『アニーよ銃をとれ』ではすんなりと芸術祭個人賞をとった。

 いらい『大奥最後の日』『細雪』『リトルショップ・オプ・ホラーズ』と順風満帆。桜の花は満開になった。

 芸術選奨女優というのはこの上もない名誉だし、この大物候補女優が、本当の大物に成長してゆくのを、ぼくはいつも楽しみに観ている。

 昨年度は映面で受賞、つい先日は『女坂』の演技で菊田一天演劇賞もとった。

 ステップ・バイ・ステップの歩みは確実だ。

 
(演劇評論家)

 

東宝5月特別公演

「細雪(ささめゆき)」

谷崎潤一郎=原作、堀越 真=潤色

菊田 一夫=脚本、水谷幹夫=演出

東京宝塚劇場

昭和63年5月3日〜5月30日

 

スタッフ

 

演 出 補 北村 文典

美  術 古賀 宏一

照  明 沢田 祐二

音  楽 橋場  清

効  果 佐藤日出夫

振  付 今井 栄子

邦楽指導 富崎富美代

衣裳考証 八代 泰二

衣裳デザイン 宇野善子

方言指導 桜田千枝子

 

演出助手 阿部 照義

     滝沢 辰也

     伏見 悦男

 

製  作 酒井喜一郎

     臼井 吉春

 

 

鶴  子(長女)           淡 島 千 景

幸  子(次女)           新 珠 三千代

雪  子(三女)           遙   くらら

妙  子(四女)           桜 田 淳 子

                      *

奥畑啓三郎              大和田 伸 也

板 倉                  加 納   竜

貞之介(幸子の夫)          沢 本 忠 雄

辰 雌(障子の夫)          近 藤 洋 介

                      *

お 久(女中頭)           大 路 三千緒※

 

井谷夫人               桜 田 千枝子

御 牧                久 富 惟 晴※

戸祭吾肋               安 宅   忍

山村さく               高 殿 ゆかり※

******

松川  清

吉田 光一

安藤 麦紳

小林 茂樹

秋田  宏

  *

渡瀬由美子

高橋ひとみ

菅野 園子

河西 陽子

染川 ユリ

高橋志麻子

棟形 寿恵

*****

風間 信彦

森   一

豊田  剛

  *

喜多岡照代

柴村 洋子

原口三知子

長屋 千世

飯岡真奈美

林 真奈美

松川 厚子

 

(劇団若草)

田中 藍衣

児島麻理子

 

佐竹 直哉

田中 洋玄

大崎 晃一

上野 秀樹

 

 

  


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