"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室

『統一協会』に関する私のスタンス

 まず『統一協会』キリスト教の『教会』と区別するため以降『協会』とします。)に対する私の見解は、基本的には、違法行為があれば、警察なり、裁判所なりに訴えればいいと思っています。

 あと、この世の中は『疑わしきは罰せず』が原則であり、長野の河野さんご一家の悲劇を二度と繰り返さないためにも、疑惑だけで人を罰したり、裁いたりしてはならないと思っています。

 『統一協会』に問題があるなら、『統一協会』を訴えればいいし、同じ『統一協会』に属するというだけで、直接関係のない人間まで犯罪者扱いし、非難するのはおかしい、ということです。

 上記の言葉の中の『統一協会』という言葉を、『会社』に置き換えてみればわかることです。

 前述したように、私は『統一協会』とは関係がありません。

 むしろ怖いような苦い思い出が残っています。

 私が大学生時代、繁華街のアーケードでアンケートをとっているらしい感じのいい男の人に、
 「あなたはキリスト教に興味ありますか」
と声をかけられ、
 「ハイ、あります」
と答えました。

 それくらい無防備な人間でした。
 今もたいして変わっておりませんが( ^ ^;)。

 別な日に待ち合わせて、連れて行かれたのが道場のようなところで、奥へ連れて行かれるときに、戸の隙間から、女の人が椅子と椅子の間に架けられた橋のように横たわり、そのお腹の上に男の人が乗っているのが一瞬見え、(あっ催眠術だ)と思った私は、それからは用心して、這々の体で逃げ帰りました。

 友人に話をしたところ、
 「それは、『統一協会』に間違いない、声をかけられた場所、勧誘方法、道場の場所からいって間違いない。今時ついていく奴がいるとは信じられない」
と言って、笑われた経験を持っています。

 ですから、協会員の人はとても感じのいい人でしたし、悪い印象はありませんが、組織としての『統一協会』に対しては別な印象を持っています。

 私自身は、人間の可能性を信じていますし、『統一協会』の方々も信仰があるとはいえ、普通の人間だと思っていますので、いろいろな方がおられると思っています。

 これでいいのかと日々悩み、煩悶している方々もおられることでしょう。

 「マインドコントロールがきいているから彼らは悩まないし、何の罪悪感も感じず反社会的行動が出来るのだ」
と言われる方もおられるようですが、そうは思っていない『統一協会』の方々にとって、そういう言葉は、自分たちを理解しない、失礼な言葉以外の何物でもなく、悩んで相談したがっている人たちをかえって遠ざけることになると思います。

 今話題になっている貴乃花関の問題でも同様だと思います。

 「貴乃花。お前は洗脳されている、間違っている」
という双子山親方の態度は、貴乃花関と整体師の先生との関係を濃密にするだけで逆効果だと思います。

 「お前が病気で苦しんでいたとき、若乃花の横綱昇進にばかり目がいっていてすまなかった」
とまず謝った上で、
 「それもこれもお前が誰よりも高いレベルにある人間と信じていたからだ。他の人間には何も言わないのに、お前にだけ口うるさく言うのも、上に立つ人間は背負う責任の重さが違うからであり、それがまた上に立つ者の誇りだということを、他の人間にはわからなくとも、お前ならわかると信じていたからであり、他の人間には出来なくても、お前ならばそれが出来ると信じていればこそだった」
ということを、口に出して言えばいいと思います。

 その上で、憎まれるほど本当に°ュかった大鵬親方と北の胡親方だけが、貴乃花関にアドバイス出来る人物だと思うので、その力を借りればいいと思います。

 このお二方と整体師の先生と、どちらの言うことに重みがあるのか、気づかない貴乃花ではないと思います。

 あと、あの整体師の先生に対しても、
 「息子の苦しいときに助けて下さって本当にありがとうございました」
とまず礼を言い、その上で、
 「日本の国技の最高峰である横綱が他人の言いなりになっているというように誤解される発言をされては困ります。息子のためを思うなら、『もうお前に対する愛情がなくなった』と愛想づかしをして、身を引いてくれませんか」
と間に人を立てて、(宮沢りえ問題を決着したように)話をしたらいいと思っています。

 悩める『統一協会』の人を遠ざけないためにも、
 「あなたは間違っています」
という態度から出発するのではなく、(『統一協会』の大部分の人たちは、この乱れた世にあって、信じられないくらい真面目で純粋な人たちであり、もっともっと幸福になってほしい)と願っている人間もいることを知ってほしいし、彼らが望むなら、悩みを聞いたり、相談に乗ったり、情報を提供しますとオープンな態度で望んだ方が、何かが生まれ、変わって来る可能性が大きいのではと思っています。

 甘いと思われる方もおられることでしょう。

 しかし、あの一瞬の偶然がなければ、私も『統一協会』員になり、世間の糾弾を浴びていた可能性があるかと思うと、とても他人事とは思えないのです。

 霊感商法被害者対策協議会など、反『統一協会』で動いておられる方々の活動の意義も、気持ちも十分わかっていますし、尊敬の念も抱いておりますが、みんなが同じ方向を見つめ、違う価値観の人間を認めず敵視し、内外に閉鎖的に生きているように見える人たちを相手にしておられる方々だからこそ、わかっていただけるものと信じております。

 違法行為をする危険人物は別にして、私のように少々変わった意見の人間でも、自由に生きることが許される社会であってほしいと願っています。

 自分で考え、自由に意見を言うことができ、自分で責任を持つことが出来るから素晴らしいのではありませんかと訴えたい私の気持ちもどうぞ理解してくださるようお願いいたします。

 最後に、どうぞ皆様が、悪を思わず、善に飽きることなく、心安らかな日を過ごすことが出来ますように。

(1998.09.17 管理人:安出 泉)


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