"My Pure Lady" Junko Sakurada |
sonoさんの『淳子ヒストリー』
sono. 6 sono30代 前 編
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sono - 03/07/12 16:20:12 連載6回目の『淳子ヒストリー』、今回から、30代の始まりです。 前回の後編です。 この話は、当時地元を、お騒がせした事件≠ナすが、時効≠ニいうことで、聞いて下さい。 31才の頃の私は、姉ちゃん≠フ他界という出来事のため、存在の大きさに潰され、無気力の生活が続きました。 他界するギリギリまで連絡しなかった母に、筋違いの憎しみを持ち、父においては、 「縁切ったる」 という始末で、高1以来の荒れた時代が始まりました。 両親もノイローゼになり、私は会社を無断欠勤し、クビになりました。 あまりに弱い人間でした。 周りにいっぱい迷惑かけてるのは分かってるけど、どうしようもできない、どうにもならない、 「もう、だめかな、まあそれでも、いいかな」 と、生まれて初めて、思いました。 ある日、友人Tが、私のアパートに訪ねて来ました。 その数日前に、両親がTに相談に行った結果、このような行動となったのでした。 友人Tの隣には、女の子が居て、なんと他界した姉ちゃん≠フ娘です。(当時、小学低学年です) 久しぶりの再会に、 「兄ちゃんの家に、遊びにきたんバイ」 と大はしゃぎですが、なんか気になり、姉ちゃん≠フ実家に電話すると、 「○○子(姉ちゃん≠フ娘)が、いなくなってる、警察、消防団、青年団、地元の人で、捜してる」と言うから、 ということを、告げたところ、 「何でそんな事をした?」 と聞くので、私は、 「えっ何? 知らんバイ。やってない」 と答えても、地元では、誘拐事件≠ニして、大騒ぎで、事情を説明する余裕もなく、 「とにかく、今から、連れて帰るから」 と告げて、友人Tの車で、姉ちゃん≠フ娘、私、友人Tの3人で、地元にUターンしました。 片道4時間あまりの車中、友人Tは、事の重大さに気付き、放心状態でした。 姉ちゃん≠フ娘は、後部座席で、寝てました。 友人Tの気持も、充分わかります。 私の当時の状態を、両親から相談を受け、考えた末にTは、姉ちゃん≠フ娘が必要だと思ったから、そんなつもり(誘拐)じゃなくて、純粋に、遊びに連れてきただけでした。 事の原因は、元々私にあるわけで・・。 (こんな状態の俺を見たら、姉ちゃん≠ヘ、悲しむだろーな。怒るだろーな) (高1の荒れた時も、顔がボコボコになるまで、殴られたしなー) 姉ちゃん≠ヘ、普段はとてもやさしいのですが、怒るとすごいです。 フライパンで殴られたこと、あります…。 そんな事を考えながら、車外を眺めてましたが、田舎に、だんだん近づくころ、 「とにかく、全ての人に謝ろう。そして、許してくれるなら、そろそろ地元に落ち着こう」 と思いました。 聴く余裕はなかったのですが、車中では、淳子さんのテープが、リバーシブルで、繰り返し、流れてました。 すると、寝ていた姉ちゃん≠フ娘が目をさまし、 「これ、おかあさんと歌った」 と言って、とぎれとぎれに歌いだすので、私と友人Tは、姉ちゃん≠フ娘の後に続き、 「♪クック クックー♪」 と歌いました。 姉ちゃん≠フ娘、母の記憶は少ししかない様ですが、すくすく育ち、明るくて、母さんゆずりの、ベッピンです。 今では、高校生。 誘拐事件≠ヘ覚えてないそうですが、お喋りな私の母から、聞いてるみたいで今でも、私に誘拐ハーン≠ニ微笑む愉快≠ネ奴です。 そこがまた、かわいいーんですよ。 追伸 当時、田舎に、姉ちゃん≠フ娘を連れて帰ったのが、真夜中でしたが、私、友人Tは、警察他の皆様、親戚の方々、地元の人たちに、こってり絞られ、どうにか、事情を理解して頂き、なんとか、無罪≠ニなりましたが、地元では、私が、主犯≠ニいうことになっており、しばらくは、近所の皆様に指さされた私です。(だから、俺じゃないのにーっ、笑)。 それと、○○子(姉ちゃん≠フ娘)へ。 お前さ、「ただいまー」は、いいけど、毎日、晩飯食べて、テレビ独占するのは、やめてくれる? 食費はかさむし、野球中継、観れないバイ。 お前の家は、2軒となりバイ(笑)。 今回は、前・後編で、『姉ちゃん≠ニその娘(大切な女性編)』でした。 次回は、爆笑の『草野球編』です。 (つづく) |