"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室

sonoさんの『淳子ヒストリー』


  sono.22  番外編]V
〜純情 半泣き 弱虫娘&メ〜

SONO - 03/12/07 19:49:13
コメントのタイトル: 『純情 半泣き 弱虫娘』

コメント:
管理人様、皆様、こんばんは。 
 本館、分館の皆様、このたびは、私の昇段試験で、書き込み、メールなどで、応援のお言葉を頂き、ありがとうございます。 
 この場を、お借りしまして、御礼申し上げます。 
 
 いきます。番外編最終回。 
 『淳子ヒストリー 純情 半泣き弱虫娘』 
 ざわざわとした場内に(正面掲示板にて、昇段試験の合格者を発表します)のアナウンスが流れました。私は自分の受験番号をさがしました。 
 
 私が剣道を始めたのは、小学生の時で、動機は、当時淳子さんが、森○健○さんのファンだったので、(おれは男だ)のイメージからなのですが、県外に就職した、20代のころ、やめてた時期はありましたが、今も地元の道場に通っています。 
 剣道は、心・技・体を極めてこそ名誉と言われますが、やはり有段者の名誉にも憧れます。 
 段を取得するには、昇段試験に合格しなければなりません。試験は初段から5段ぐらいまでは、県連盟の主催ですが、それ以上は、中央連盟の管轄となります。 私は、今回4段の挑戦が2回目(昨年、不合格)となります。41才で4段は、遅いほうだと思います。県主催なので、月単位ぐらいで、各地で昇段試験は、行われますので、年数回は受験の機会があるわけですが、道場の顧問と相談して、受験は年1回と決めてます。 
 昇段試験の内容は、実技・型・筆記となります。 実技は試合形式で行われ、勝ち負けは関係なく基本や技の内容などの総合力が試されますが、礼儀と服装身だしなみは特に厳しく、夏場の試験で、上着の袖を折り曲げたひと(肌の露出は厳禁です)が受験資格なしと即退場を命じられた場面をみたことがあります。 
 型とは、剣道の代表的な構えの上・中・下段の構えと八相の構え、脇構えの5種類をおりこみ、打ち出す側とそれを受けて打ち返す側を対戦形式で、1の型から順番に、ややスローテンポで木刀で演じるわけです。筆記試験は、剣道全般の知識が問われます。 
  
 その日、私は道場の皆と試験会場に貸切バスで向かってました。 
 さすがに、道場の強者たちも、緊張してました。私は、淳子さんの曲を聴きながら、不安な気持ちを、抑えました。○×体育館に着くと、大勢の剣士が受験の手続きをしてました。私も手続きを終え、会場の外で、開始30分前の放送を待ちました。 
 深呼吸すると、骨折している、胸がすこし痛みました。 
 やがて、昇段試験が始まりました。「○番から○番まで、前にでよ」と私の番号も呼ばれ、緊張と興奮と恐怖心で体が震えました。 
 実技、型と終了し、自分としては、まずまずの出来だったので、顧問に尋ねると(多分、大丈夫バイ)の返答に、私も安心して、全身の力が抜けて、その場にへたり込んでしまいました。最後の筆記試験も終わり、あとは結果を待つばかりとなりました。 
 会場の外で、あらためてふりかえってみても、実技は、対戦相手が上段の構えで、やややり難いこともありましたが、篭手(こて、手首を打つ技)を決めたし、型は、相手とのタイミングが合わず、送り足を1回間違っただけで、ほぼ完璧。筆記も無難に記入したし、(これは、いける)と内心思いました。 
 暫くすると、(場内正面の掲示板にて、合格者の発表です)の放送があり、私は場内へ引き返しました。私は自分の受験番号を捜しました。
 私の番号はありませんでした。応援していただいた、皆様、すみません。不合格でした。本当にすみません。今年も壁は乗り越えられませんでした。 
  
 場内で、着替えをして、貸切バスに乗り、帰りました。車中から流れる、景色をぼんやりと眺めてました。やがて、バスが道場に着きそれぞれの家に皆、帰って行きました。私も自宅へ車を乗り付け、玄関を開けると、○○子の靴があるので、家の中をさがすと、居間でテレビを私の両親と見てました。 
 私もそこに、座ると、母と○○子は台所に行きました。父は、にらむ様にテレビの画面を見てました。母は、父と私に焼酎とコップと氷を準備してくれました。 
 しばらくすると、○○子が 
 「いつも、焼きそばじゃ、飽きるから、メニューを変えたんヨ」と○○子が作ってくれた、料理は、野菜炒めでした。(しかも、ソース味。笑。) 
 「なんだよ。お前、昇段試験の結果、聞かないのかよ」と私の方から、じれて切り出しました。 
 「淳子ちゃんが大好きで、剣道やってるワケでしょう。それだけで、いいジャン。兄ちゃんは兄ちゃんよ。それに、掲示板、観たけど、両方(本館、分館)の人達から、兄ちゃんは、仲間としての合格証書を、もらってるやん。だから、みんな、応援してくれるんよ。ついでに、私も兄貴としての、合格証書をあげるネ」と○○子が、半分泣いて、半分笑いました。
 「お前、泣くか、笑うか、どっちかにしろ。それに、野菜炒め、辛すぎだ〜」と先制攻撃にも、「兄ちゃんのことだから、筆記試験で落ちたのよ。漢字を勉強しなさい。」と一本とられました。 
 『純情 半泣き弱虫娘』の作ってくれた、野菜炒めは、しょっぱい味がしました。 
 
 暫くすると、両親は近所の人とカラオケに行きました。
 ○○子も「期末テストも終わったし、明日、朝から、○美とバイトなんよ」と言って、自宅に帰りました。私は、また焼酎を飲み始めました。 
 
 天国の姉ちゃん、元気ですか。  
 昇段試験は、不合格でしたが、○○子の兄貴としては、なんとか、合格のようです。 
 こんな夜は、姉ちゃんと二人きりで、○○子の作ってくれた、野菜炒めをツマミに、焼酎でも、飲みますかね。姉ちゃん。     

(つづく)





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