"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室

sonoさんの『新・淳子ヒストリー』


  sono.33  新シリーズ J
〜『純情 半泣き弱虫娘U』編 C〜

SONO - 書き下ろし


 その、○○子の勇気の後押しで、昇段試験に合格し、その夜、家族でささやかながら、宴を行う予定が、相棒TやオカマのA雄ちゃん、同級生、そして、○○子の親友の○美ちゃんまで参加してくれて、ご近所に迷惑がかかるほどの(笑)、大盛り上がりの宴となりました。

 宴の途中、やはり、○○子、○美ちゃんの二人組みは、皆の人気もので、ほとんどのメンバーは、本来の主旨である私の祝賀会は忘れ、○○子と○美ちゃんの二人を取り囲み、にぎやかな様子。

 あとに残された、私とA雄は、カラオケを歌いだしましたが、そのカラオケもいつのまにか、○○子と○美ちゃんに横取り(笑)され、奇跡のアイドル二人組のリップステックが始まると、もはや、私の存在は無に等しく(笑)、オカマのA雄ちゃんから

「あんたって、とことん、悲しい人なんやね〜」

 となぐさめられました。(笑、泣そして泣)。

「う、うっ、そうなんよ、俺って、悲しい・・、う、うっ」

 と私は嗚咽しながら、A雄と抱き合いました。(大笑)。

 そのうち、今度はなにやら、相棒Tが泣いてる様子です。

「だって、だって、○○子ちゃんが(○○子の母親に)ソックリでさ、そんでさ、おれさ・・・」

 相棒Tの感極まる様子を見て、私は瞬間、ヤバイと思いました。こうゆう時には必ずTのかくし芸が出るのです。

「○○子ちゃんとおかあさんに捧げま〜す」

 とパンツ1枚のTが始めたのは、得意の[Tバック踊り]です。やっぱり出たか〜っ(笑)。

 相棒TだけにTバック踊りです。(山田君、座布団一枚っ)。


 さらに、宴は続いていきましたが

「私たちは、もう、寝るね」

 と○○子と○美ちゃんが座を立ちました。

「兄ちゃん、今夜だけは、お母さんを独占していいよ。お兄ちゃんのおめでたい日だもんね」

「えっ、何、誰を」

 にぎわう宴の中で、ようやく、○○子の声が聞き取れました。

「じゃ、おやすみ」

 ○○子が振り向き様にそう言いました。
 ○○子が振り返る瞬間、笑顔の中に泣いている、○○子がいました。

 半分笑って、半分泣いている、○○子が私の目にスローモーションで写りました。


 天国の姉ちゃん、元気ですか。俺は元気です。

 姉ちゃんの娘は、やさしくて、素直な女性になりましたよ。来年は高校卒業です。

 今宵は、○○子はどんな夢をみるのでしょうか。

 バスケ部のレギュラーで活躍する夢でしょうか。

 いいえ、違います、○○子の夢の中に登場するのは、きっと、声を限りに応援する[栄光ある万年補欠]の○○子の姿ですね。

 姉ちゃん、また、会いましょう。元気でな。



  笑いながら泣くのは

   結構、難しいものなのです 
     

(次の話へ)




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