"My Pure Lady" Junko Sakurada |
管理人の迷酊放談 〜よい酔い余韻の良い好い宵〜
その中で特にあるのが、性的な存在としての同性愛者というイメージを殊更強調して取り上げることだと思います。 そして、その性的な部分がさも異常であるかのごとく見せつけるために、質問したり、取材したりしているように見えます。 人間の生活の中には、恋愛をし、結婚をし、生活する以上は、異性愛者も同性愛者も同じように性生活を営みますが、その部分を興味本位に聞き、取材する傾向にあります。 性生活において、何が普通で、何が異常か、どうやって決めるつもりなのでしょう。 彼ら自身の判断基準を明らかにすべきで、それなくして何を異常とするのか、我々にはわかりません。 レポーターは同性愛者に対して、一般の人間には聞かないような失礼きわまりないきわどい質問をします。 同性愛者は、羞恥心がないと思っているとしか思えません。 またマスコミは、同性愛者たちが集まる場所へ行き、そこで出会いを求める同性愛者たちを取材し、同性愛者がその日の快楽を求めてナンパしている映像を流し、そこには愛など求めていないイメージを我々に植え付けようとします。 中にはそういう人もいるかもしれませんが、それは異性愛者にも言えることです。 現に私は、3百人斬りを豪語している男に出会ったことがあります。 自己紹介のときに長々と、本気で自慢して言いました。 何が自慢なのか私にはわかりませんでしたが(^^;)、本当に悲しすぎる人物であり、全く寒々とした時間でした。 そういう場所に行けば、そういう人間が集まるということを、ハッキリ言うべきだと私は思います。 ただ事実を並べるだけでは事実を伝えたことにはなりませんし、同性愛者の中の一部の同性愛者を、普通の同性愛者のごとく伝えることも、とてもフェアな報道とはいえないということです。 同性愛者の中には、そうしたスポットがあることも知らず、人に相談することも出来ず、自分は異常でないかと思い悩んでいる、地方に住んでいる人たちの方がはるかに多いことを考えようともせず、伝えようともしないマスコミには大いに問題があると言わざるを得ません。 更に、取材方法にも大きな問題があります。 マスコミが取材しようとする人間が、ある程度のハードルを越えた人間に限られているということです。 彼らのほとんどが、自分の性がどれに所属しているかを自覚しています。 そして、自分がどの性で生きるのかを決意しています。 色々なスポットに来て相手を探そうとしている時点で、多くのハードルを乗り越えているという事実を伝えずして、報道とはいえません。 そのハードルを乗り越えられず、もがき苦しんでいる人たちの声が表舞台に現れることは決してありません。 かくして、取材を受けてくれる人しか取材しない安易な取材方法を取り続けた結果、同性愛者は性的な人間、強い意思をもった人間として我々にイメージ付けられてしまうことに恐怖を覚えます。 そうしたイメージで伝えられた同性愛者を恐れる人がいても当然ですが、それはマスコミ報道の嘘だということを見抜いて頂きたいと思います。(04.09/25) |