"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

管理人室

sonoさんの『新・淳子ヒストリー』


  sono.32  新シリーズ I
〜『それは先生』編 A〜

SONO - 書き下ろし

 それから、数ヶ月後、秋のGTの前の8月の終わりの頃でした。
 もともと、不精の私は散髪は、年2回と決めてまして、今年も会社の部長の

「なんだ、その、ぼさぼさ頭は、床屋で散髪してこいっ」

 の御声に従いまして、久々に馴染みの床屋さんを訪ねたのであります。

 馴染みの床屋さんのおやじさんと挨拶をかわし

「おやじさん、この前みたいにさ、淳子ちゃんのショートカットでお願いします。(淳子ヒストリー番外編 若い人から気まぐれビーナスへ編参照)おばさんにそう言ってよ」

「お〜、分かった。前回は嫁さんと娘がカットしたけど、今、嫁さんも、娘もお客さんがいて忙しいんで今度は俺がカットするけん。前でコツはつかんでいるからよ。俺に任せろよ」

「えっ、お、おやじさんがカットすんの」

 私は、イチマツの不安というか、かなりの不安でしたが、おやじさんのヤル気満々の気合に押されて

「じ、じゃ、お願いします」

 というわけで、数十分後、[淳子さんの気まぐれビーナスカット]が出来上がりました・・・が

「おやじさん、も、もしかして、これは、こ、この髪型は、淳子ちゃんじゃなくて、ミ、ミカワ・・・」

「そうとも言うかな〜。いやー、年に1回は、間違えるんだよな〜、ハハハ」

「年に1回の間違いが俺かよ〜っ。おやじ、金返せ〜っ」

 と私は心の中で叫びました。(笑、泣)
 淳子さんと美川憲一さんの髪型はまさしく、髪一重だったのですね。(大笑)。


 その翌日の土曜日、私は○×教育学院という、はぶれもんには場違いな学校を訪ねたのであります。

 実は昨日の[恐怖の床屋さん事件]の時に私が床屋さんを訪ねると先客がいまして、しばらく待ち時間がありました。

 その間、何気なく、地方のタウン誌を順番が来るまで、店内で読んでますと (○×教育学院の働く人のための夜間の講義を新規に設立しました。講義の種類もたくさんあります。各コース、定員15人、小クラス制の新規学生募集中です。あなたも、働きながら、資格取得や勉強をしてみませんか・・・) という広告をタウン誌に見つけました。

「ふ〜ん。働きながら、勉強か。世の中、頑張る人もいるんだな〜。俺には、とても出来ね〜な」

 としばらく、その○×教育学院の新規講義の内容を読んでいますとその中に
(この講義の受講者は女性のOLが9割の講義です。事務の知識を学んでいます。仕事帰りに楽しくワイワイ、楽しく講義を受けられ、しかも、知識が広がります)とすでに、受講を受けている人のコメントがありまして

「じ、女性が9割、しかも、ワイワイ楽しくだって〜っ」

 と私は床屋さんの店内で、思わず叫んでしまいました。(笑)。
 そう言えば、たしか、○○子が春のGTの話をしてたときに言ってたな
(もっと、有意義なお金の使いかたをすれば)って・・・・・
 その時、私はこれだと思いました。
(仕事帰りに夜間の学校の講義を受けて、知識を広める、この受講料に投資することがまさに、有意義なお金の使いかただ)と思いました。
 なんと、この時、ばぶれもんに生まれて初めて、勉学の心が芽生えたのです。(笑)。

 その時、OLさんが9割の教室を想像し、鼻の下が98cmほど伸びた、はぶれもんの姿が床屋の店内にありました。(笑)。
 

(つづく)




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