"My Pure Lady" Junko Sakurada
桜田淳子資料館

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管理人の迷酊放談

〜よい酔い余韻の良い好い宵〜

No.0003 桜田淳子が霊感商法を肯定&道の真実

 

 マスコミの報道によって、淳子さんは霊感商法を肯定したということになっていますが、本当でしょうか。
 
 霊感商法問題に関して質問されたとき、淳子さんは、

 「よくわかりません。納得できない人は、警察なり裁判所に訴えればいいんじゃないですか」
というような極めて妥当な発言をしました。

 そうした基本的な考えを述べた後に、更に質問され、答えたのが、元信者で被害者と称して「お金を返せ」と主張する一部の人たちのことについてでした。

 一度は納得して出したものを後から返せという彼らの主張に対して、淳子さんは、
 「映画や芝居を見て、面白くない、満足できなかったからお金を返して欲しいと思うことがよくありますが、そんなことは実際には認められませんよね」
という比喩で、納得できない旨の、私からすればきわめて妥当な疑問を口にしたのでした。

 淳子さんの主張の基本部分はあくまでも、
 「納得できなければ裁判で」
という部分であったにも関わらず、その部分を省略して、納得がいかない旨の発言部分だけを取り出して、再三放送して、淳子さんが霊感商法を積極的に擁護しているかのごとき印象を与える報道をマスコミはしましたし、それから後も幾度となく同じことを繰り返しています。

 石原都知事が、
 「不法に入国した第三国人を取り締まらなければならない」
と言った際の、
 「不法に入国した」
という部分が削られて報道されたことを覚えておられる方も多いと思います。

 最近では、向井亜紀さんが、講演会で、親から虐待を受けたり、放置されている児童を預かっている施設を訪れた話をした後に、
 「ただ生んだだけで親と呼べるでしょうか」
と言った発言をしたという報道をTBSが放送した際に、
 「ただ生んだだけで親と呼べるでしょうか」
という部分だけを放送したために、向井さんに対して、子供を産んだ母親を中心に批判の声が集中したという状況が生まれ、TBSに対して向井さん側が提訴したという騒動がありました。

 核心部分、前提条件を外したら、意味が全く変ってしまいます。
 私なども、多くの人に見ていただく文章ということで、言葉を選び、前提条件を沢山つけているのですが、そうした腐心の部分には目もくれず、枝葉末節の言葉にとらわれてしまう方がおられます。
 それは言葉や表現というものにはつきもののことであり、書く側にとっては宿命のような悩みであり、痛みなのかも知れません。(この件に関しては、日本語講座 をご参照下さい)

 しかし、個人単位では許されることでも、マスコミがそれを行えば、許されないことということがあり、先に挙げた例がそれに該当します。

 それが編集した人間の日本語能力の問題なのか、意図的な編集であるかについては容易に答えが出ないにしても、そうしたミスがあってはならないことであることに間違いありません。
 それだけマスコミは大きな責任と義務を背負っているということです。

 にも関わらずマスコミは、淳子さんの時代にしてしまったミスを、今も繰り返し続けているのです。

 しかし10年前とは違い、今ならば、こうした主張が伝わる環境が整ってきたと思いますし、そのことを強く訴えていくべきだと思います。
 何卒ご理解を賜りたいと思います。(2004.09/05)



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