管理人の迷酊放談
〜よい酔い余韻の良い好い宵〜
●揚げ足とりをするよりシステム整備をすべき
大事なことは、揚げ足をとるという非生産的なことをするよりも、人間が何をするかを考え、そうなったときにはどうするかを、事前に考えておくということです。
法律は、社会が機能するために、人間が悪いことをすることを前提に、こうしたらこういう罰を受けます、罰を受けたくなければ、書いてある事を守りなさいというルールであり、システムです。
法律には、殺人が悪いことだとは書いてありません。
それは、善とか悪とかいう概念は、道徳やモラルや宗教の世界であり、法律は、あくまでも国家権力による強制的な罰則規定であり、ドライなシステムでしかありません。
だからこそ、法律で罰せられたり、お金を払うよう命じられるような結果が出たとしても、被害者感情として、納得できないケースがあるのです。
しかし、いつまでもそうした感情を引きずるのは非生産的であり、決着をつけさせ一つの区切りをつけるシステムとして、法律があり、ルールがあるだけで、完全なものではないことを我々は知っておく必要があります。
とはいえ、それがなければ、もっと混乱することは確実なのです。
いえる事は、どんな社会であり、団体であろうと、不備なシステムやルールはどんどん改正していかなければなりませんし、そのためにも社会や団体の情報は公開され、批判的な目にさらされなければなりませんし、社会や団体のトップは、みんなの批判を寛容に受け入れなければいけないのです。
そうした批判を封じ込んだり情報操作しようとする組織やトップは、悪であることを理解した上で、よりよいシステムを作っていかなければならないということだろうと思います。
(05.03/05)
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