管理人の迷酊放談
〜よい酔い余韻の良い好い宵〜
●フジサンケイグループの組織構造がそもそもの原因
今回の騒動の原因は、ライブドアが株を取得する以前の話として、小さなニッポン放送が大きなフジテレビを支配するいびつな構造が、コクドと西武鉄道の関係同様、システムとして、そもそもおかしかったと言わなければなりませんでした。
資本主義社会が、弱肉強食の世界と知りながら、そんな小さい弱いところに財産を預けておけば、みんなが狙いにやってくるのは当然の話です。
コクドはだからこそ上場しなかったのですが、それでもルールを逸脱していました。
そんな不備なシステムに何ら疑問を感じもしなければ、改めようともしなかったフジサンケイグループやコクドの経営者たちに、致命的な職務怠慢があったことは否定出来ません。
突然、おかしくなったわけではなく、昔からおかしかったのに、誰も何もしなかったし、言わなかったし、部下たちからそうした意見が上がってこなかったとしたら、彼らに何も言わせなかった自分たちを反省すべきなのです。
これからは、そうした内部告発をする人を保護するシステムを作らなければいけませんし、それよりも何よりも、部下や社員の批判や意見をいやがらず、寛容に受け止めに耳を傾ける上司や経営者にならなければならないのです。
(05.03/05)
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