ようこそ!
桜姫様の忍者屋敷へ

 よくこの部屋に入ることが出来申した。
 まさか間違って入ったわけではござるまいな。
 一度屋敷に入ったからには容易には出ることは出来ぬと心得られよ。

 と言っても無理やり、力づくで押し付けられたのではお役目に力が入らぬのも道理であるからして、もう一度心を決める機会を与えて進ぜようと思うがよろいしかな。
 もしお姫様のために働きたいとお考えなれば、次の部屋に進まれるがよかろう。
 その部屋から、自分の手で申し込みし、その覚悟が本物なら、屋敷へ招待する密書が届くでござろう。

 それに返信した時点で、我々の仲間となり、姫様のお宝を直接、見ることも出来ることであろう。
 又会う機会を楽しみにしておりまする。

 それまで体をいとわれよ。
 御免。


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